広告表示回数のうちクリックされた頻度を表す「CTR(クリック率)」と、ユーザーの行動のうち狙いとする行動(=コンバージョン)に至った割合を示す「CVR(コンバージョン率」は、サイトやオウンドメディアの目標達成に欠かせません。
本稿では、主に次の4点についてお届けします。
- CVRとCTRの概要、違い
- CVRとCTRの調べ方
- CTRを上げて得られる効果
- タイトルでCTRを上げる場合のコツ
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CVR・CTRの意味
CVR(「コンバージョン・レート」=コンバージョン率)とCTR(「クリック・スルー・レート」=クリック率)は、それぞれ次の意味を持っています。
- CTR:広告が表示された回数のうち、その広告がクリックされた割合
- CVR:特定の母数(訪問やクリックなど)に対し、自社が目標とする顧客の行動が達成された割合
CTRとCVRそれぞれの計算式は、以下のページをご覧ください。
▼CTRの計算方法はこちらを参照してください。
▼CVRの計算方法はこちらを参照してください。
CTRとCVRの違い
CTRとCVRには、次の違いがあります。
- CTR:分母は「広告表示回数」、分子は「広告がクリックされた回数」
- CVR:分母は「訪問数」「クリック回数」など多岐に渡る、分子は「資料請求」「商品購入」など自社が目標とするユーザーの行動
「広告が、ターゲットとするユーザーに訴求できているか」「クリック先のページの導線はCVRに対して適切か」など、CTRとCVRは関連の深いものとして捉え、両方を最適化する必要があります。
CTRとCVRの調べ方
CTRの分析はGoogleサーチコンソールなどで可能ですが、本稿では、インターネット経由でソフトウェアを利用できるASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)を用いたCRTとCVRの調べ方をご紹介します。
ASPで調べる方法
ASPでCTRやCVRを調べるには、主要ASPである「A8.net」や「afb」を利用します。
A8.netでのCTRとCVRの調べ方手順
【CTR】
- 「新レポートβ版」を選択
- 表にCTR欄があるため、この欄でCTRを確認
【CVR】
- 上記と同じ表の「click」欄と「確定件数」を確認
- CVRの計算式「CVR=CV数÷母数×100」にそれぞれの数字を当てはめ、計算する
afbでのCTRとCVRの調べ方手順
- レポートの表にCTRとCVRが直接記録されているため、それらを確認
CVRに関してはこの様にA8.netとafbで調べ方が異なります。利用するASPによって仕様の異なる部分があるため、CTRとCVRそれぞれの計算式を押さえておくことがおすすめです。
アフィリエイト広告のCTR率
14種類の業界を横断した、アフィリエイト広告のCTRの平均値は、3.17%です。また、2~5%を目安と捉えることができます。(出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry)
アフィリエイト広告のCVR率
14種類の業界を横断した、アフィリエイト広告のCVRの平均値は、3.75%です。目安は2~10%と幅広く、これには、目標に設定するコンバージョンによる難易度の高さなどが関係します。(出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry)
▼CVRの平均値についてはこちらを参照してください。
CTRを上げる効果
サイトやページのCTRを上げると、次のような効果が得られます。
- 離脱率が減る
- 回遊率を改善する
- CVRの増加に繋がる
以下で、各項目について更にご紹介します。
離脱率が減る
CTRの向上には、離脱率を減少させる効果があります。
具体的には、次の点の改善が見込まれます。
- 閲覧を始めたページから他のページに移動せずサイトを離脱する「直帰率」の減少
- 複数ページを閲覧した際の離脱前の最後の訪問ページの割合「離脱率」の減少
直帰率や離脱率が下がれば、ユーザーの行動に変化を起こす基盤ができます。CTRが向上し離脱率が減ることにより、CVRを向上させる施策を行いやすくなります。
回遊率を改善する
CTRが向上すると、「ユーザーがサイト内の各ページをどの程度閲覧したか」を示す回遊率の改善が見込まれます。
CTRを最適化することで、「ターゲット層のユーザーに訪問・閲覧を効果的に促すことができる」→「ユーザーの興味を引くコンテンツ、ページの訴求、CVへの導線の確保の施策が行える」→「CVRの向上に繋がる」という効果が考えられます。
CVRの増加に繋がる
表示された広告をクリックするユーザー数やクリックの頻度が上がれば、直接的ではないものの、CVRの増加に繋がるきっかけができます。
CTRの増加をより確実にCVRの増加へ繋げるには、「広告クリック先のページと目標CVに繋がるページとの間の、関連性を高める」「CVRに繋がるようページの導線を整える」などの工夫が効果的です。
タイトルでCTRを上げる方法
検索結果ページの中の情報でCTRに最も影響する要素は、ページタイトルです。
CTRを上げるには、次の事柄を踏まえたタイトルを作ることが有効です。
- 数字を入れる
- 読み手にメリットを提示する
- 読みやすく簡潔にする
- 疑問形にする
- キーワードを含める
- 釣り・煽り系は止める
- ライバルと違う訴求にする
数字を入れる
まず、タイトルには具体的な数字を含めることが有効です。
(例)
CVRを改善するためのCTRの考え方とその対応方法
↓
【CVR改善】CTRの考え方と10の施策とは?
上記の例では、紹介する施策を「10」と具体的な数字で示して改善しています。
具体的な数字が含まれていれば、タイトルを見たユーザーは内容や記事のボリュームを想像しやすくなり、クリックへのハードルを下げることができます。
読み手にメリットを提示する
記事を読むことで、どの様な悩みや疑問が解決できるのか、メリットを記事で示すことも効果的です。
(例)
CTRを上げるための具体的な方法
↓
Google広告のCTRを改善!すぐに始められる8つの方法
この例では、「Google広告に的を絞っている」「すぐに始められる施策を紹介している」という、ユーザーの具体的な悩みに沿ったメリットを含めています。
読みやすく簡潔にする
タイトルをユーザーに読んでもらえるよう、読みやすく完結なタイトルへと整えることも重要です。
具体的に次の点に注意することで、読みやすいタイトルが作られます。
- 漢字や英語だらけにしない
- 冗長にしない
▼読みやすい文字バランスについてはこちらを参照してください。
疑問形にする
タイトルに疑問詞や「?」を含めると、CTRが向上するといわれています。
本稿のタイトルのように「〇〇とは?」などの疑問形を使ったり、以下の5W1Hの疑問詞を使います。
- What:何
- Who:誰
- When:いつ
- Where:どこ
- Why:なぜ/理由
- How:どのように/方法
これらを使うことで、ユーザーの抱えている疑問そのものとタイトルが合致しやすくなる可能性があります。
キーワードを含める
ユーザーの知りたい事柄そのものであるキーワードは、忘れずタイトルに含ませましょう。
タイトルに含むキーワードは、「求めている情報が、このページにありますよ」というサインともいえる、必須の対策です。
▼キーワード選定のコツはこちらを参照してください。
釣り・煽り系は止める
オーバーな表現を含めた釣り・煽り系のタイトルは、CTRの向上には逆効果のため、止めておくことをおすすめします。
ユーザーの目を引くタイトルは必要ですが、あくまでも「誠実かつ、事実に基づいた」タイトルが、CTRひいてはCVRの向上に繋がります。
次のような煽り文句の使用はおすすめできません。
- 「驚きの」「驚異の」
- 「日本で一番」「業界No.1」
- 「100%」「絶対」
専門性と権威性を持った根拠を持っている場合は、根拠を分かりやすく提示することがおすすめです。
▼「専門性」「権威性」についてはこちらを参照してください。
ライバルと違う訴求にする
競合サイトと似ていないタイトルを付けることも、CTRを上げるために必要です。
ライバルと違う訴求にするには、次のような方法が有効です。
- 定期的に検索し、前後に表示されているタイトルを確認する
- 競合と異なった表現をタイトルに用いる
- 通説とは逆の主張を行う
まとめ
CTRとCVRは間接的とはいえ、どちらもWeb集客において適切な施策が非常に重要です。
当サイトでは、CVRやCTRの調べ方のほか、検索順位別CTRや検索順位の上げ方もご紹介しています。ご興味のある方は、以下も併せてご覧ください。
▼検索順位別クリック率やチェックツールの情報は、こちらを参照してください。
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